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『テセウスの船』 ~同一性のパラドックス~

 

ギリシャ神話に「テセウスの船」というお話があります。

 

その昔、クレタ島から帰還した英雄テセウスの船を、後世(こうせい)に残すために修復作業が行われました。

※ちなみにテセウスはかの有名な怪物ミノタウロスを倒したとのことです

 

古くなった部品を新しく交換していくうちに、当初の部品は全てなくなりました。

 

ここで1つの矛盾(むじゅん)が生じます。

 

果たしてこの船は最初の船と同じと言えるのか・・・

※矛盾(むじゅん)中1学習内容ですが覚えてますか?忘れた人は今すぐ調べましょう!

 

 

同名のドラマが一昨日終わりましたね。

 

毎週観ておりました。

 

 

このギリシャ神話は「同一性(どういつせい)のパラドックス」と呼ばれるものです。

 

身近なものでも、

 

スポーツのチームはメンバーが入れ替わっても同じチームと言えるのか。

 

修復した歴史的建造物や世界遺産は同じものであるだろうか。

 

人間の細胞は数か月すると全て入れ替わってしまうが、果たして同じ人間と言えるのか。

 

 

どこまで変われば違ったものになり、どこまで元のままでいれば同じものといえるのか。

 

モノによってそれは異なるものなのだろうか?

 

 

色々と考えてみるとおもしろいですね。

 

これは、特に正解を出すものでも正解があるものでもありません。

 

ただ、こうした観点を持って世の中を見てみると、違った世界が見えてくるかもしれませんよ。

 

頭のいいトレーニングにもなります。