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【レビュー】『風の谷のナウシカ』~自然と戦争と人間~

1か月ほど前ですが、観てきました。

 

テレビで何度も放映されていますが、まともに観たことがなかったのと、

 

せっかくのジブリ作品をスクリーンで観れるまたとない機会だったということで観賞しました。

※こちらの劇場公開は1984年、私が生まれたのが1985年!

 

厳密に言うとスタジオジブリとしての作品では無いみたいですけどね。

 

日本人であればだれもが一度は観たであろうジブリ作品の原点に触れたいと思いました。

 

 

千年前の戦争で世界が崩壊した後、有毒の気体を発する「腐海(ふかい)」と呼ばれる森に覆われた世界が舞台。

 

主人公は風の谷の一族の族長の娘のナウシカ。

 

トルメキアという国の飛行船が風の谷に墜落し、その船に積んでいた「巨神兵」という兵器をめぐる戦争に巻き込まれていきます。

 

 

特に良かったポイントを3つ挙げます。

 

・ナウシカがかっこいい

主人公のナウシカ、言うまでもなくかっこいいです。

 

自分の信念に基づいて勇敢に行動するナウシカに心打たれます。

 

 

・自然と戦争

この2つがテーマになっていて、メッセージを発している部分だと思います。

 

自然を破壊する人間、戦争を繰り返してしまう人間たちに対するメッセージなのだと。

 

特に自然に関しては、人間は自然に抗う(あらがう:相手にさからうこと)ことはできないのだなとつくづく感じます。

 

・人間がよく描かれている

私利私欲(しりしよく:自分の欲求を満たすためだけに行動すること)で行動して、

 

人間はなんて愚か(おろか:頭の働きが鈍いこと)なのだろうかと気づかされます。

 

最後に『ナウシカ』を見たのは何年も前です。

 

その時は、そんな愚かな人間を許せないと思いました。

 

今回観て感じたことは、

 

「そんな愚かさも人間らしいな」ということです。

 

年を重ねるとともに様々な人と会い、触れてきましたが、

 

その人の嫌な部分もたくさん見てきました。

 

そして自分の中にある嫌な部分にも気づかされてきました。

 

自己のために行動してしまう、そんな人間臭さに触れることができました。

 

 

公開してからほぼ私と同じくらい年を取った映画ですが、

 

全くもって色あせない魅力を感じることができました。