発言の無神経さで注目を集めている
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の発言ですが、
まずはその内容とは違う観点での話です。
森会長の発言に対して世界からも批判の声が上がってるわけですが(そりゃそう)
ヘーリー・ウィッケンハイザー氏の英語表現がおもしろかったので取り上げようと思いました。
ウィッケンハイザー氏はカナダのアイスホッケー女子五輪金メダリストで、
国際オリンピック委員会(IOC)委員を務めています。
Twitterで「(森氏を)絶対に追い詰める」と投稿しておられました。
その写真がこちらです。
写真はハフポストの記事より。
“森喜朗会長の発言にカナダのIOC委員「追い詰めます、絶対に」”
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_601b9c08c5b6ad06281e5057
私がおもしろいと思ったのは
Definitely going to corner this guy...
の表現。
going to は中2でやるいわゆる未来形ってやつです。
cornerは名詞で言うとコーナー。
曲がり角のコーナーとかボクシングのリングのコーナーとかですね。
これが動詞になると「追い詰める」といった意味を持つということを初めて知りました。
ロングマン現代英英辞典では
to force a person or animal into a position from which they cannot easily escape
と載っていました。
ちなみにdefinitelyは「間違いなく、絶対に」といった意味です。
ネイティブスピーカーのTwitterは口語表現が分かっておもしろいです。
今回の件は色々なことを考えさせられました。
森会長の発言というよりも、
その発言が出てしまうという組織の空気が問題です。
森会長周辺を擁護する声もあるみたいですね。
「代わりがいない」と与党側からもあるみたいですが、
それならば組織自体解散したほうが良いと考えます。
日本という国がまだまだ価値観のアップデートができていないのだなと思います。
もちろん自分には差別の意識が全く無いのかというとそうではないと思います。
自分も気をつけて行かないとあっという間に時代に置いていかれるのではと考えています。
また、こうした問題に無関心でいることが一番良くないと個人的に思います。
まともに取り合わないという態度の人もいます。
「切り取りだ」と言って本質からズレた批判をする人もいました。
(少なくとも私は報道の直後毎日新聞の記事で全文を確認しました)
まずは世の中のことに興味を持ち、
問題意識を持ってそれを解決していけるような人財を育てたいと、
それが自分の使命だなと改めて感じました。