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考える力を育てるための子育て

新年が明けてもう1ヶ月が経ちましたね。いよいよ2月。受験生は勝負の月です。

 

私の周りだけでなく、どの受験生も悔いの無いよう全力で臨んで欲しいと思います。

 

どれだけ学力をつけたかよりも、

 

どれだけ目の前の課題に全力で取り組んだかが、

 

その後の人生にとって大切な要素になるのだと信じております。

 

 

さて、最近授業をしていて感じることと、

最近読んで非常に興味深かった本から感じたことで重なることがあったのでそのお話です。

 

まず読了した本の紹介です。

 

『世界標準の子育て』(船津徹著)

@amazonJPより

 

先にお伝えするとかなりおススメです。

 

私にとってかなり“当たり”の本でした。

 

海外の教育現場で行われている子育てや研究、

 

その成功事例や失敗事例をもとに「世界標準の子育て」の方法がまとめられています。

 

また、

 

子どもの社交性を育てるには?

 

男の子と女の子の育て方の違いは?

 

子どもが積極的な性格になるためには?

 

子どものメンタルタフネスを鍛えるには?

 

子どもに習い事はさせるべき?

 

これらを“人による”だけでなく正しく子育てができるよう理論ベースで説明してくださっています。

 

世界標準というと少し大げさに聞こえるかもしれません。

 

しかし私も時折塾生に伝えますが、

 

望むと望まないとに関わらず、今後の日本、というか世界は国際化していきます。

 

「海外に興味が無いから英語の勉強なんてしたくない!」

 

などと言っていられないのです。

 

 

本題の、この本を読み私が大いに共感したところは

 

“考える力を育てることの重要性”です。

 

もちろん塾を開校した当初からその力を育もうと取り組んで参りましたが、

 

とりわけ最近強く感じるのは、塾生とのやりとりの中です。

 

「この問題はどうやって考えたの?」

 

「どうしてそう思ったの?」

 

という類の私の問いに対してうまく答えられないのです。

 

「これからどのように行動すべきか?」といった、

 

ある種答えのないような問いに対して窮するのはまだ分かるのです。

 

ただ、自分の思考プロセスをうまく説明できないといった状況には危機感を持っています。

 

それは思考力だけでなく語彙力や表現力といったこともありますが、

 

抽象的に言うと“国語力”が足りていないと感じています。

 

ちなみに“抽象的”という言葉を正しく説明できる子どもも大人も多くないかと思います・・・

(分からなければ今すぐ辞書かGoogleで調べてみましょう)

 

 

先に紹介した書籍の中では「世界標準の子育て3つの条件」として

 

自信

 

考える力

 

コミュニケーション力

 

これらを挙げています。私も同意です。

 

そして書籍の中ではその3つを育むために3つのステージで子育てをする必要性を説いています。

 

6歳まで、12歳まで、18歳までの3段階です。

 

考える力を育てる3つのステージその最初が言葉の力を育てること。

 

『現代は子どものまわりから人が減り、言葉が減ってしまいました。

 

その結果、生きた言葉のインプットが不足し「言葉の力」が弱い子どもが増えています。』

 

と書籍の中にありました。

 

つまり、子どもに対していかに話しかけるか、

 

子どもといかに会話をするかが大事ということだと私は思います。

 

ご家庭内でのお子様との会話の時間を大事にすること自体が、考える力を育む重要な場です。

 

読書ももちろん大事です。

 

考える力を育てるステージ2で読書の必要性も説いています。

 

私としてはマンガでもよいですしアニメを観るのでも良いと思っています。

 

個人的にはマンガやアニメでも熱中するものを見つけて、

 

深堀りしていく経験を若いうちに積んで欲しいです。

 

私は国語ではないですが中学時代洋楽を貪るように聴き、

 

分からない言葉はすぐさま辞書で調べましたよ。

 

それだけ好きだったのです。

 

先日ブログにしたおすすめのマンガ・アニメの記事も載せておきます。

 

“2021 今年読んで観て「勉強になった」と思ったマンガ・アニメランキングBEST15”

2021 今年読んで観て「勉強になった」と思ったマンガ・アニメランキングBEST15

 

最初のステージ(6歳まで)で考える力を育むために会話が大事だと先ほど述べました。

 

だとしたらもう手遅れなのでは?と思われる部分はあると思いますが、

 

過去には戻れないですし人生遅すぎるなんてことはありません!

 

考える力を伸ばしていくために、これからも問いを投げかけ続けていきます。

 

答えのない世の中に正解だけを求めようとするのはナンセンスかもしれません。

 

しかし、混沌とした世の中に答えを作り出していくための子育ての最適解があるのであれば、

 

それに則り子どもたちを支えていくのが私の役割だと思っています。